【完】李寵妃恋譚―この世界、君と共に―



まず、皇宮と後宮は一応、ひとつの囲いの中に存在している。


その囲いには九つの門があり、元宵節など、特別な時にしか、全てが開かれることは無い。


そんな囲いの中で、内廷と外廷に分けられるわけだが、その分ける門のことを龍鳳門という。


外廷は、皇帝が政治を行うところで、内廷は後宮。


外廷の中心軸とされるのが皇帝が日中、政治を行うための場である暁宵殿(ギョウショウデン)があり、各部署がある宮がその周辺に点在する。


そして、内廷の中心軸とされるのは、黎祥の独り寝のための宮殿である、冬宵殿である。


その横には今、黎祥がいる龍武殿があり、奥深まったところに行かなければ、妃嬪の目につかなくて済むという事だ。


最も、そんな冬宵殿から物凄く近い場所には恵鈴宮(ケイリンキュウ)という宮殿がある。


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