星の向こうできみを待っている。



『あたし、また手術したの…?』


自分でも驚くくらい震えた声。


『そんなに泣かなくても大丈夫よ。手術は無事に成功したわ』


にっこり微笑む看護師さん。

やめて…。

そんなふうに笑いかけないで。

あたしに、優しくしないで。


その時からだ。

生きていることが嫌になって、死ぬことばかり考えるようになったのは。


時々お見舞いに来てくれる、お父さんとお兄ちゃん。

あたしへの接し方は何一つ変わらない。

変わったのはあたし。

お母さんが死んだ本当の理由を知っているのに、知らないフリをして。

どう接していいか分からなくなった。

見えない壁が、あたしと2人の間にできてしまった。
< 117 / 397 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop