星の向こうできみを待っている。

分からないよ…。

お母さんが、命をかけて守った理由。

あたしを助けても、限られた命だと分かっていたはずなのに…。

なんで、自分を犠牲にしてまであたしのこと…。


『…なんで、あたしのこと、恨まないの?』


涙を溜め、訊いた一言。

答えなんて一つのはずなのに、賭けだったのかもしれない。


『彩華が…母さんが命を懸けて守った子だ。恨めるわけないんだ。それに、希愛は何も悪くない』


なんでよ…っ!

心のどこかでは“恨んでいる”って答えを期待していた。

怒りをぶつけてくれた方が、自分を責めることができた。

中途半端に優しくされて、変にもやもやした気持ちが残るなら、責めて欲しかった。

“希愛が悪いんだ、希愛が母さんを殺したんだ”って、はっきり言って欲しかった。

その方が、楽だった…。
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