星の向こうできみを待っている。
「彼女放ってビラ配りなんてできるか…」
颯斗のほっぺた、赤くなった。
耳まで真っ赤。
どうしよう…。
うつったかも。
両手で、自分のほっぺたに触れ確認すると、やっぱり熱を帯びていた。
「は?彼女!?この子が?高橋さんでも一条でもなく?」
「あの颯斗を恋する乙女にしたって噂の!?」
恋する乙女?
颯斗が?
ちらっと颯斗の方を見ると、まだ顔は赤いまま。
…可愛い。
「お前ら余計なこと言うなよ!」
真っ赤な顔のまま2人を怒鳴る。
あれ…?
これって一応怒ってるのかな?