『One more Love♡』
「…ココたん」
璃桜くんが,咳き込みながらあたしの事を呼ぶ。
「どしたの?」
「ちんどい…」
さっきまで,そんなに顔も赤く無かった筈なのに,熱が出てきたのか璃桜くんは,起きてるのが辛そうだった。
あたしは,璃桜くんを抱っこすると,
「慎さん,あたし璃桜くんを寝かせて来ますね」
「分かったわ。ワタシは冷たいタオル作って直ぐに持っていくわ。」
「お願いします」
あたしは,急いで璃桜くんを布団に寝かせに行った。
布団に璃桜くんを寝かせると,直ぐに慎さんも部屋に入って来て,璃桜くんの額の上に冷たく冷やしたタオルを置いたのだ。
「……ココたん?」
「ん?なに?ここに居るよ。」
「よかた…どこにもいかにゃいで…ね…」
「行かないよ。傍に居るから,大丈夫だよ」
璃桜くんは,布団から手を出して,あたしの手を握ると,安心したのか,そのまま眠ってしまったのだ。
「後で,恐らく,夜になると思うけど…雅に来てもらうわ」
「?雅?」
あたしが首を傾げて聞き返すと,璃桜くんが唯一懐いている小児科医の先生だと教えてくれた。
「……あれ?((雅って…どこかで聞いた名前の様な…?))」
「ココちゃんどうしたの?」
「いえ。何でもないです」
あたしは,慌てて顔の前で空いてる方の手を振ったのだった。
「慎にぃ?璃桜の様子看てる時にワリぃンだけど…」
「あ…鳴海…話してる最中に悪かったわね」
慎さんが璃桜くんの傍から離れて扉の方に向かう。
「璃桜の体調…大丈夫なのか?」
「今は,ココちゃんの手を握ったまま眠ってるわ」
「そか。こんな時に話を戻してワリぃとは思うんだけど…14時からのネイルの予約…やっぱり断った方が良さげか?」
「そうねぇ…店的には,あんまりしたくないけど…空いてるネイリストが居ないなら…丁重に謝るしかn…」
「慎さんっ」
慎さんが言い終わる前に,あたしは横から口を挟んだ。
「あたしで力になれるなら…条件付きになってしまいますが…それでも良ければ…あたしがします」
「 「条件?」」
あたしは,璃桜くんの方を見たまま,慎さんと鳴海さんに
返事をするかの様に『コクン』っと頷く。
「条件は1つ…璃桜くんは,あたしに〝どこにも行かないでね… 〟っと言いました…だから…璃桜くんが傍に…目の届く範囲内に居てもいいならします。どうですか?」
「そっ,それは…どう考えてもムリだろ…。なっ。慎にぃ?」
「…ぃぇ…。14時からのお客様って…乃木様だったわよね?」
慎さんが顎に手を当てながら鳴海さんに聞く。
「ああ。」
「乃木様なら…璃桜が傍に居ても,事情を話せば怒らないかも知れないわ。」
「ホントですか?」
あたしが慎さんの方を振り向く。
「…ええ。本来なら,職場に子供を連れて来て,仕事をするなんて御法度かもしれないわ。でも,ちゃんと事情を話してさえ居れば,璃桜は,親のワタシが言うのもなんだけど,大人しくして居られる。もちろん,今の璃桜には,暴れられる程の体力もないわ」
「でも,そんな事,他のヤツ等が納得するかよっ!!」
鳴海さんは,慎さんが言った事に反対しているみたいだった。
反対されてもおかしくない事を,条件として言ってる自覚はある。でもあたしは,璃桜くんが目を覚ました時,さっきみたいにまた泣いて欲しくないっと思ったからこその提案だった。
「では,14時からのお客様には,お断りするしかないですね。」
「なっ!!」
「鳴海。鳴海の言いたい事も分かるわ。でも,愛琉の変わりに入れるスタッフが居ない以上,ここは,乃木様に事情を説明して,ココちゃんにお願いすべきじゃないかしら?幸い,乃木様は,ワタシの担当のお客様でもあって,璃桜の事とかも話では知ってるから…」
慎さんがそこまで話すと,鳴海さんは〝分かった 〟っとだけ返事をして,1階のサロンの方へと先に降りて行った。
璃桜くんが,咳き込みながらあたしの事を呼ぶ。
「どしたの?」
「ちんどい…」
さっきまで,そんなに顔も赤く無かった筈なのに,熱が出てきたのか璃桜くんは,起きてるのが辛そうだった。
あたしは,璃桜くんを抱っこすると,
「慎さん,あたし璃桜くんを寝かせて来ますね」
「分かったわ。ワタシは冷たいタオル作って直ぐに持っていくわ。」
「お願いします」
あたしは,急いで璃桜くんを布団に寝かせに行った。
布団に璃桜くんを寝かせると,直ぐに慎さんも部屋に入って来て,璃桜くんの額の上に冷たく冷やしたタオルを置いたのだ。
「……ココたん?」
「ん?なに?ここに居るよ。」
「よかた…どこにもいかにゃいで…ね…」
「行かないよ。傍に居るから,大丈夫だよ」
璃桜くんは,布団から手を出して,あたしの手を握ると,安心したのか,そのまま眠ってしまったのだ。
「後で,恐らく,夜になると思うけど…雅に来てもらうわ」
「?雅?」
あたしが首を傾げて聞き返すと,璃桜くんが唯一懐いている小児科医の先生だと教えてくれた。
「……あれ?((雅って…どこかで聞いた名前の様な…?))」
「ココちゃんどうしたの?」
「いえ。何でもないです」
あたしは,慌てて顔の前で空いてる方の手を振ったのだった。
「慎にぃ?璃桜の様子看てる時にワリぃンだけど…」
「あ…鳴海…話してる最中に悪かったわね」
慎さんが璃桜くんの傍から離れて扉の方に向かう。
「璃桜の体調…大丈夫なのか?」
「今は,ココちゃんの手を握ったまま眠ってるわ」
「そか。こんな時に話を戻してワリぃとは思うんだけど…14時からのネイルの予約…やっぱり断った方が良さげか?」
「そうねぇ…店的には,あんまりしたくないけど…空いてるネイリストが居ないなら…丁重に謝るしかn…」
「慎さんっ」
慎さんが言い終わる前に,あたしは横から口を挟んだ。
「あたしで力になれるなら…条件付きになってしまいますが…それでも良ければ…あたしがします」
「 「条件?」」
あたしは,璃桜くんの方を見たまま,慎さんと鳴海さんに
返事をするかの様に『コクン』っと頷く。
「条件は1つ…璃桜くんは,あたしに〝どこにも行かないでね… 〟っと言いました…だから…璃桜くんが傍に…目の届く範囲内に居てもいいならします。どうですか?」
「そっ,それは…どう考えてもムリだろ…。なっ。慎にぃ?」
「…ぃぇ…。14時からのお客様って…乃木様だったわよね?」
慎さんが顎に手を当てながら鳴海さんに聞く。
「ああ。」
「乃木様なら…璃桜が傍に居ても,事情を話せば怒らないかも知れないわ。」
「ホントですか?」
あたしが慎さんの方を振り向く。
「…ええ。本来なら,職場に子供を連れて来て,仕事をするなんて御法度かもしれないわ。でも,ちゃんと事情を話してさえ居れば,璃桜は,親のワタシが言うのもなんだけど,大人しくして居られる。もちろん,今の璃桜には,暴れられる程の体力もないわ」
「でも,そんな事,他のヤツ等が納得するかよっ!!」
鳴海さんは,慎さんが言った事に反対しているみたいだった。
反対されてもおかしくない事を,条件として言ってる自覚はある。でもあたしは,璃桜くんが目を覚ました時,さっきみたいにまた泣いて欲しくないっと思ったからこその提案だった。
「では,14時からのお客様には,お断りするしかないですね。」
「なっ!!」
「鳴海。鳴海の言いたい事も分かるわ。でも,愛琉の変わりに入れるスタッフが居ない以上,ここは,乃木様に事情を説明して,ココちゃんにお願いすべきじゃないかしら?幸い,乃木様は,ワタシの担当のお客様でもあって,璃桜の事とかも話では知ってるから…」
慎さんがそこまで話すと,鳴海さんは〝分かった 〟っとだけ返事をして,1階のサロンの方へと先に降りて行った。