『One more Love♡』
「「……」」
あたしと,慎さんは一瞬気まづくなったが,お互い顔を見合わせて,『クスクスッ』と笑ってしまった。
「璃桜くん,1人にしてても大丈夫でしょうか?」
「あ~大丈夫よ。部屋で怪我する事はないと思うから…それに…」
「それに?」
あたしが首を傾げると,
「璃桜には,大怪我をする様な事はしちゃダメ!!って言い聞かせてるから」
「……まぁ大怪我とかすると,大変ですしね…」
「違うの…」
「えっ?」
「璃桜…あの子の血液は,滅多にない血液だから…」
「そうなんですか?!」
「ええ。ワタシの子供なのは確かなのよ?でもね,赤血球膜のD抗原の有無で,2000人に1人の確率しかない血液型だって事が分かって…」
「それって…((もしかして…あたしと同じ血液型だったりするのかな…))」
「ココちゃん?」
「あ…何でも…」
あたしは,顔の前で両手を振り,続けて下さい的な合図を送る。
「稀な血液型だから,大怪我した時とか大変なのよ。だから,危ない事はしちゃダメ!!って言い聞かせてるの」
慎さんは,若干俯き加減で話す。
「後ね,さっき話してた事の続きなんだけどね?」
「?」
「璃桜が,母親の愛情を知らないで育って来た…って話したでしょ?」
「あ…はい…聞きました。」
「璃桜の母親…つまり,ワタシの元奥さんはね,モデルさんだったの」
「モデル…ですか?」
「そう…。ワタシがメイク担当してた子だったのよ。いつの間にか,お互い仕事でのパートナーだけでは足りなくなってね,付き合い始めて…2~3年付き合ったかしらね…その後,結婚したの」
「そう…だったんですね」
「奥さんはね,結婚した後もモデルとして活躍してたの。ワタシも奥さんの仕事は応援してたから,結婚後もモデルを続ける事は反対しなかった。だから,璃桜を妊娠したって分かった時,ワタシは嬉しかったの。でも奥さんは違った…」
「えっ?」
「奥さんは,〝 これから大事なショーが控えてるって時に子供とかって…冗談じゃないわ…〟って言って来たの。子供を堕ろすとかも言い出したわ。でもワタシはそれを阻止したの。子供欲しくても出来ない夫婦だって居るのよ?なのに今は要らないから堕ろすとか…して欲しくなかったの。何とか納得させて璃桜を産んで貰ったのは良かったんだけど…」
「けど?」
「奥さんは,子育てを放棄して,出産から2ヶ月弱で仕事に復帰したわ。」
「えっ?に,2ヶ月で…ですか?!」
あたしは,驚きの余り,声が大きくなってしまった事に気付き,慌てて口元を押さえる。
「…普通驚くわよね…」
『コクンッ』
「璃桜は,生まれたばかりで母親を探してるのに,奥さんは,モデルの仕事から帰って来て,疲れからか璃桜の泣き声に苛立ち,璃桜に手を上げだしたの」
「ぎ…虐待…って事ですか?」
慎さんが首を縦に1つ振る。
「そんなっ。あんなに可愛いのにっ」
「そう言ってくれて,ありがとう」
「泣き声が違って聞こえたワタシは,すぐに璃桜のトコロに駆けつけたの。そしたら,奥さんが〝うるさい 〟って…璃桜の事叩いてた。それを見た時ね,すぐに璃桜に駆け寄って抱き締めたわ。そして,あ…ワタシは,この子…奥さんとはもう一緒には居られないって思ったの」
「それで…離婚したんですか?」
「ええ。璃桜の事大切に出来ない奥さんなら,必要ない…って」
そこまで話すと,慎さんは少し泪目になっていた。
あたしは立ち上がってキッチンへと行き,ホットミルクを2つ入れて慎さんの傍に戻った。
「ホットミルク入れてきたので,飲んで下さい。気持ちが落ち着きますよ」
「ありがとう」
慎さんは,あたしから,マグカップを受け取ると,1口飲む。
「丁度いい甘さで美味しい…」
「良かった」
あたしは再び慎さんの隣りに座ると,話を続けてくれた。
あたしと,慎さんは一瞬気まづくなったが,お互い顔を見合わせて,『クスクスッ』と笑ってしまった。
「璃桜くん,1人にしてても大丈夫でしょうか?」
「あ~大丈夫よ。部屋で怪我する事はないと思うから…それに…」
「それに?」
あたしが首を傾げると,
「璃桜には,大怪我をする様な事はしちゃダメ!!って言い聞かせてるから」
「……まぁ大怪我とかすると,大変ですしね…」
「違うの…」
「えっ?」
「璃桜…あの子の血液は,滅多にない血液だから…」
「そうなんですか?!」
「ええ。ワタシの子供なのは確かなのよ?でもね,赤血球膜のD抗原の有無で,2000人に1人の確率しかない血液型だって事が分かって…」
「それって…((もしかして…あたしと同じ血液型だったりするのかな…))」
「ココちゃん?」
「あ…何でも…」
あたしは,顔の前で両手を振り,続けて下さい的な合図を送る。
「稀な血液型だから,大怪我した時とか大変なのよ。だから,危ない事はしちゃダメ!!って言い聞かせてるの」
慎さんは,若干俯き加減で話す。
「後ね,さっき話してた事の続きなんだけどね?」
「?」
「璃桜が,母親の愛情を知らないで育って来た…って話したでしょ?」
「あ…はい…聞きました。」
「璃桜の母親…つまり,ワタシの元奥さんはね,モデルさんだったの」
「モデル…ですか?」
「そう…。ワタシがメイク担当してた子だったのよ。いつの間にか,お互い仕事でのパートナーだけでは足りなくなってね,付き合い始めて…2~3年付き合ったかしらね…その後,結婚したの」
「そう…だったんですね」
「奥さんはね,結婚した後もモデルとして活躍してたの。ワタシも奥さんの仕事は応援してたから,結婚後もモデルを続ける事は反対しなかった。だから,璃桜を妊娠したって分かった時,ワタシは嬉しかったの。でも奥さんは違った…」
「えっ?」
「奥さんは,〝 これから大事なショーが控えてるって時に子供とかって…冗談じゃないわ…〟って言って来たの。子供を堕ろすとかも言い出したわ。でもワタシはそれを阻止したの。子供欲しくても出来ない夫婦だって居るのよ?なのに今は要らないから堕ろすとか…して欲しくなかったの。何とか納得させて璃桜を産んで貰ったのは良かったんだけど…」
「けど?」
「奥さんは,子育てを放棄して,出産から2ヶ月弱で仕事に復帰したわ。」
「えっ?に,2ヶ月で…ですか?!」
あたしは,驚きの余り,声が大きくなってしまった事に気付き,慌てて口元を押さえる。
「…普通驚くわよね…」
『コクンッ』
「璃桜は,生まれたばかりで母親を探してるのに,奥さんは,モデルの仕事から帰って来て,疲れからか璃桜の泣き声に苛立ち,璃桜に手を上げだしたの」
「ぎ…虐待…って事ですか?」
慎さんが首を縦に1つ振る。
「そんなっ。あんなに可愛いのにっ」
「そう言ってくれて,ありがとう」
「泣き声が違って聞こえたワタシは,すぐに璃桜のトコロに駆けつけたの。そしたら,奥さんが〝うるさい 〟って…璃桜の事叩いてた。それを見た時ね,すぐに璃桜に駆け寄って抱き締めたわ。そして,あ…ワタシは,この子…奥さんとはもう一緒には居られないって思ったの」
「それで…離婚したんですか?」
「ええ。璃桜の事大切に出来ない奥さんなら,必要ない…って」
そこまで話すと,慎さんは少し泪目になっていた。
あたしは立ち上がってキッチンへと行き,ホットミルクを2つ入れて慎さんの傍に戻った。
「ホットミルク入れてきたので,飲んで下さい。気持ちが落ち着きますよ」
「ありがとう」
慎さんは,あたしから,マグカップを受け取ると,1口飲む。
「丁度いい甘さで美味しい…」
「良かった」
あたしは再び慎さんの隣りに座ると,話を続けてくれた。