『One more Love♡』
「いや~笑った笑った」
「もぉー,笑い過ぎですよ」
あたしは,片眉を引き攣らせて膨れっ面で編集長に言う。
「だってな?仮にも編集長である俺に向かってこんなスタンプ押すか?けたたましく動くうさぎとか…」
「けたたましく動いてるけど,面白可愛いじゃないですかぁ」
あたしは,そういいながらも自分のチョイスしたスタンプを見て笑う。
「……っと,こんなに爆笑してる場合じゃありませんでした…お忙しいのに時間を割いて頂きありがとうございました」
「ああ。じゃぁ,また来れる日の前の日とかにでも連絡くれ。電話だと対応出来んかもしれんから,LINEで構わんぞ」
「分かりました。失礼します」
あたしは,今度こそミーティングルームのドアを開けてミーティングルームから出ると,編集部に居た皆さんがあたしの方を見る。
「あれ?その子,五十嵐さんの子だったの?」
「マジか。お前,デキ婚すンの?っつか,結婚式楽しみにしてンぞ~」
あたしは,近寄って来ようとした編集部の人達に,会釈だけして,その場から立ち去る。
「何だよ。答えてくれてもいいじゃねぇかっ。」
「確かに…答えてくれてもいいのに…」
「何をしてる?」
「あ,編集長っ。いや,今,五十嵐さんが出て来たので,少し話そうと思って声掛けたんですけど…何も話してくれなくて…」
「……」
「編集長?」
「あ…すまんが,そのまま作業続けといてくれ。俺は,五十嵐を見送って来る」
編集長がエレベーターの方に向かったのを見送った後すぐ編集部に居たメンバー全員が後を追った。
【編集長待って下さい!!】
「お,お前等っ!!」
丁度タイミング良く来たエレベーターに乗り込もうとしてた編集長の後に続く様にしてみんなでエレベーターに乗る。
「編集長…教えて下さい…」
「何を?」
「五十嵐は,何をしに来たんですか?あいつ,結婚式まで時間がないから…って理由で休み取ってたと記憶してるんですが…」
編集部メンバーを代表して聞いたのは,編集部のエース的存在の,梨川英知(ナシカワ エイチ)だった。
「……ハァ。後でちゃんと話すつもりだったんだが…五十嵐,結婚がダメになったそうだ」
【えーーーっ?!】
エレベーターの中で驚き声が響く。
「なっ,何でですかっ?!」
「……相手…新郎になる男が浮気してたそうだ。相手は,五十嵐の実の姉らしいぞ。さっき聞いた話では,そのお姉さん現在妊婦らしい…」
【………】
編集長が,そこまで話すとエレベーターが1階に着き,順番に降りると,正面玄関へと向かう。
「あ…居た…」
「結婚がダメになった…ってさっき聞きましたが,じゃぁ五十嵐が抱っこしてるあの子は一体…」
編集部の皆さんの視線が,あたしと璃桜くんを捉える。
「もぉー,笑い過ぎですよ」
あたしは,片眉を引き攣らせて膨れっ面で編集長に言う。
「だってな?仮にも編集長である俺に向かってこんなスタンプ押すか?けたたましく動くうさぎとか…」
「けたたましく動いてるけど,面白可愛いじゃないですかぁ」
あたしは,そういいながらも自分のチョイスしたスタンプを見て笑う。
「……っと,こんなに爆笑してる場合じゃありませんでした…お忙しいのに時間を割いて頂きありがとうございました」
「ああ。じゃぁ,また来れる日の前の日とかにでも連絡くれ。電話だと対応出来んかもしれんから,LINEで構わんぞ」
「分かりました。失礼します」
あたしは,今度こそミーティングルームのドアを開けてミーティングルームから出ると,編集部に居た皆さんがあたしの方を見る。
「あれ?その子,五十嵐さんの子だったの?」
「マジか。お前,デキ婚すンの?っつか,結婚式楽しみにしてンぞ~」
あたしは,近寄って来ようとした編集部の人達に,会釈だけして,その場から立ち去る。
「何だよ。答えてくれてもいいじゃねぇかっ。」
「確かに…答えてくれてもいいのに…」
「何をしてる?」
「あ,編集長っ。いや,今,五十嵐さんが出て来たので,少し話そうと思って声掛けたんですけど…何も話してくれなくて…」
「……」
「編集長?」
「あ…すまんが,そのまま作業続けといてくれ。俺は,五十嵐を見送って来る」
編集長がエレベーターの方に向かったのを見送った後すぐ編集部に居たメンバー全員が後を追った。
【編集長待って下さい!!】
「お,お前等っ!!」
丁度タイミング良く来たエレベーターに乗り込もうとしてた編集長の後に続く様にしてみんなでエレベーターに乗る。
「編集長…教えて下さい…」
「何を?」
「五十嵐は,何をしに来たんですか?あいつ,結婚式まで時間がないから…って理由で休み取ってたと記憶してるんですが…」
編集部メンバーを代表して聞いたのは,編集部のエース的存在の,梨川英知(ナシカワ エイチ)だった。
「……ハァ。後でちゃんと話すつもりだったんだが…五十嵐,結婚がダメになったそうだ」
【えーーーっ?!】
エレベーターの中で驚き声が響く。
「なっ,何でですかっ?!」
「……相手…新郎になる男が浮気してたそうだ。相手は,五十嵐の実の姉らしいぞ。さっき聞いた話では,そのお姉さん現在妊婦らしい…」
【………】
編集長が,そこまで話すとエレベーターが1階に着き,順番に降りると,正面玄関へと向かう。
「あ…居た…」
「結婚がダメになった…ってさっき聞きましたが,じゃぁ五十嵐が抱っこしてるあの子は一体…」
編集部の皆さんの視線が,あたしと璃桜くんを捉える。