『One more Love♡』
「イテテテ…」
「痛いって…るちあさん…」
乃木さんの事を〝るちあさん〟と呼んだ男の子は,引っ張られた耳を押さえている。
「お客様に対して失礼でしょ!!後,のあに言いつけるわよ?」
「げっ…それだけは勘弁してよ,のあちゃんに嫌われちゃうよっ」
「あの~…」
「あっ…五十嵐さん,ごめんなさいね。」
「い,いえ…」
あたしが苦笑いしてると,
「紹介するわ。わたしの義息子で次男の,乃木 天馬(ノギ テンマ)」
「で,天,こちらは,わたしのネイルをしてくれた,五十嵐 心さんよ。」
あたしと天馬は,互いに頭を下げる。
「同い年ぐらいかと思ってたけど…お姉さん,年上だったんだね。」
それだけ言うと,バックヤードに戻って行く天馬を見送る。
その時,ランジェリーショップに入ってから時間が大分経ってる事に気付き,あたしは慌ててお会計をお願いした。
「ね…五十嵐さん?」
「はい?」
乃木さんは,会計をしながら,小声で囁く様にあたしに聞いて来る。
「………でしょ」
「…なっ」
あたしは,言われた事に頬を紅くする。
「やっぱり…図星なのね…」
「……」
「これ…たくさん買ってくれたお礼にプレゼントするから,いつか使って頂戴ね」
乃木さんは,ウィンクをしながら購入したランジェリーを袋詰めしてくれたのだ。
商品を受け取ると,乃木さんは扉を開けてお見送りをしてくれる。
「とてもいい買い物が出来ました。ありがとうございます。後…その…頂いた物まで…」
あたしは,乃木さんがプレゼントしてくれた商品名を口に出来なかったが,〝きっと喜ばれるから…〟っとだけ言われて,ランジェリーショップから立ち去った。
「痛いって…るちあさん…」
乃木さんの事を〝るちあさん〟と呼んだ男の子は,引っ張られた耳を押さえている。
「お客様に対して失礼でしょ!!後,のあに言いつけるわよ?」
「げっ…それだけは勘弁してよ,のあちゃんに嫌われちゃうよっ」
「あの~…」
「あっ…五十嵐さん,ごめんなさいね。」
「い,いえ…」
あたしが苦笑いしてると,
「紹介するわ。わたしの義息子で次男の,乃木 天馬(ノギ テンマ)」
「で,天,こちらは,わたしのネイルをしてくれた,五十嵐 心さんよ。」
あたしと天馬は,互いに頭を下げる。
「同い年ぐらいかと思ってたけど…お姉さん,年上だったんだね。」
それだけ言うと,バックヤードに戻って行く天馬を見送る。
その時,ランジェリーショップに入ってから時間が大分経ってる事に気付き,あたしは慌ててお会計をお願いした。
「ね…五十嵐さん?」
「はい?」
乃木さんは,会計をしながら,小声で囁く様にあたしに聞いて来る。
「………でしょ」
「…なっ」
あたしは,言われた事に頬を紅くする。
「やっぱり…図星なのね…」
「……」
「これ…たくさん買ってくれたお礼にプレゼントするから,いつか使って頂戴ね」
乃木さんは,ウィンクをしながら購入したランジェリーを袋詰めしてくれたのだ。
商品を受け取ると,乃木さんは扉を開けてお見送りをしてくれる。
「とてもいい買い物が出来ました。ありがとうございます。後…その…頂いた物まで…」
あたしは,乃木さんがプレゼントしてくれた商品名を口に出来なかったが,〝きっと喜ばれるから…〟っとだけ言われて,ランジェリーショップから立ち去った。