『One more Love♡』
『パタンッ』

「………」
「ココ…あんた…ホントに慎さんの事…好きになっちゃった?」

弥姫は,あたしが頬を赤く染めてた事に気付いたのだろう…。

「……今のままの気持ちで…慎さんに好き…何て言えないよ…」
「どうして?」
「だって…あたしは,2日前までは他の男と結婚の約束をしてた女だよ?結婚出来なくなったから…はい次…ってワケにはいかないじゃない…」
「そんな事ないっ。ココは,幸せになっていいんだよ。ってか,ののちゃんよりも,先にいい人見付けて幸せにならなきゃ。ののちゃんは,ココが羨ましかったんだよ。絶対!!だから…ね?ココも幸せになっていいの。」

あたしは,少し泪目になりながら弥姫に尋ねた。

「…いいのかな…好きだって言ってくれた慎さんの気持ちに答えても…」
「…!?工エエェェエエ工!?」

弥姫が『ポカーン…』っとした顔をしつつも驚いている。

「ココ…あんた…まさか…慎さんに告られたの?!」
「ぁ…う,うん…今朝の出来事だけど…ね」

あたしは,更に顔が真っ赤になってしまった。

「なら,話は早いじゃない。ココの気持ちが慎さんに答えたいって思える様になって来てるなら,慎さんにありのままを受け止めて貰っちゃいなよ。でも…ココが慎さんと付き合い出したら,同時に,りっくんのママにもなるって事かぁ~」
「ま,ママ?!」
「だってそうでしょ?慎さんは,りっくんのパパだもん。慎さんと付き合うって事は,そうなるじゃん。」
「そ,そだよね…」

あたしは,〝ママ〟っと言う響きに新鮮さを覚える。

「…っと…また忘れる所だった…ココの連絡先教えて」
「あ…そうだった…えっと…LINEでいい?」
「いいよ~」

あたしは,スマホをカバンから取り出すなり,〝あっ!!〟っと大きな声を出してしまった。

「びっ,ビックリしたなぁ,もぉ~。何…どしたのよぉ?」
「あ…ごめん…弥姫…あたし,まだ新しいスマホでのLINEのID作ってないの…」
「はっ?」
「だって…慎さんが全部設定してくれたから…だから,弥姫のID教えて?あたしが登録するから」

あたしが弥姫の目の前でスマホを触ると,

「待ち受け,りっくんと2人の写メなんだぁ~。一体いつ撮ったの?」
「あ…昨日,夕飯の買い出しの時に…慎さんの車を雅先生が運転してる時に撮った写メなの」

あたしは,その写メを愛おしく見つめた。

「後で,3人の写メ撮ってあげようか?」
「えっ…?」
「だって欲しくない?好きな人達(慎さんとりっくん)との写メ…」
「そっ,そりゃ…欲しいケド…」

あたしがゴニョゴニョと言ってると,〝なら,撮ってあげるよ。んで,LINEのプロフ画像にしちゃいなよ〟っと弥姫が言ってくる。
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