『One more Love♡』
「あ…みーちゃんっ…いつ来たの?!」

弥姫が慌てた様子で聞き返す。

「ん?ついさっきだが…何…慌ててンだ?」
「べっ,別に…慌てて何か…っ」
「あら,雅」
「よぉ。インターフォン鳴らしたけど,何の反応もなかったから,勝手に上がったぞ」
「あらら…全然気付かなかったわ…ゴメンなさいね」

慎さんと璃桜くんがあたしに抱きついて居る事に驚きを隠せないで居る雅先生は,弥姫に近寄り,〝あれ…何があったんだ?〟っと聞いている。

「それが…」

弥姫は,雅先生の耳元で,あたしが慎さんの事をどう思っているか…とか,慎さんの気持ちを伝えると,無言で再びあたし達の方を見た。

「………」
「あっ!ねっ?雅…」
「何だよ?」
「アンタのスマホの待ち受けって…何にしてたっけ?」
「待ち受けか?待ち受けは,弥姫とベッドに入って写ったやつだな」
「ちょっ!みーちゃんっ!!」

弥姫が雅先生の口元を押さえたが,一歩遅かった。

「………っ」
「それがどうか…したのか?」
「ワタシ達はどうもしないわよ。どうかしたかとすれば…ん…」

慎さんは,弥姫を指差す。

「弥姫?」
「……もぉ~みーちゃんのおバカぁ~っっ!!」

弥姫は,余っ程恥ずかしかったのか,真っ赤になっている。

「あ…」

弥姫の真っ赤になった顔を見て,雅先生もやっと理解したのだろう…。遅れて顔を紅くしたのだ。

「2人の関係を知らないワケじゃ~ないんだから,そんなに真っ赤にならなくてもいいじゃない。ねぇ,ココちゃんもそう思うわよね?」
「えっ?…あ…はい…まぁ~2人が恋人同士なのは聞いて知ってたから…いいと思いますよ?」
「じゃぁ,ココも彼氏が出来たら同じ様な事出来るっての?」
「えっ?ん~~……彼氏がするなら…するかも…?」

あたしの言った事を耳ダンボにして聞いてる人がすぐ傍に居た事を忘れて,あたしは答えていた。

「まぁ~恥ずかしがる事ないじゃない。弥姫だって,雅先生の事好きなんでしょ?」
「当たり前でしょっ!!好きじゃなかったら付き合わないもん」
「なら,いいじゃん」

あたしが弥姫に向かってそう言うと,〝あんたも早く気持ち伝えなさいよ?〟っと『ボソッ』っと呟かれて,あたしまで真っ赤になってしまった。
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