夢原夫婦のヒミツ
「なんていうの? こう、突如感情がわー!! って爆発するっていうの?」

「爆発する……」

未知の世界の話に首を捻る。

今はとにかく恥ずかしいけれど……蘭も私と同じ気持ちだったんだって知れて、安心できた。

「大和さんが愛実に合わせてくれているなら、いいんじゃないの? 今はまだキスだけのプラトニックな関係でも」

そう言うと蘭は再びパスタを食べ進めていく。

だけど私は不安を拭えなくて彼女に問うた。

「本当に今のままでも大丈夫かな? だって私、大和さんに酷いことをしているんでしょ?」

「うーん、でもよく考えれば大和さん今までずっと我慢してきたわけじゃない? 今さらじゃない? それに少しは前に進めたわけだし。……愛実たちのペースで夫婦になっていけばいいんじゃないかな」

「蘭……」

いいのかな? 私のペースに合わせてもらっても。でもやっぱりまだ恥ずかしさの方が上回っちゃっているし、なにより大和さんはいつも私のことを考えてくれている。

きっと無理して強がっても、彼にはバレちゃうよね。
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