夢原夫婦のヒミツ
スマホを握りしめたまま、テレビから流れてくる情報を目で追う。
大和さん、大丈夫ですよね?
左手薬指にはめられている指輪。彼はプロポーズの時に言っていた。
『俺の仕事は普通の仕事とは違い、なにかあったらすぐに現場に向かわなくてはいけない仕事だ。苦労をかけることも、心配させることもあるかもしれない』って。
それでも私は大和さんと一緒になりたい。これから先もずっとそばにいたいと願った。
結婚するなら大和さん以外考えられないから。
だったら彼を信じて待つだけだとわかっている。わかっているけど……。
大和さんが現場に向かってからずっと気持ちは、浮いたり沈んだりを繰り返している。
一言だけでもいいから声が聞きたい。……ううん、ただ私が送ったメッセージを見てくれるだけでもいい。安心させてほしいよ。
だけど結局、この日の夜のうちにメッセージ文に既読が付くことはなかった。
私はいつの間にか、テレビも電気を点けっぱなしで眠っていたようだ。
次の日の朝、いつもより遅い時間に目が覚め、急いで準備をして家を後にした。
大和さん、大丈夫ですよね?
左手薬指にはめられている指輪。彼はプロポーズの時に言っていた。
『俺の仕事は普通の仕事とは違い、なにかあったらすぐに現場に向かわなくてはいけない仕事だ。苦労をかけることも、心配させることもあるかもしれない』って。
それでも私は大和さんと一緒になりたい。これから先もずっとそばにいたいと願った。
結婚するなら大和さん以外考えられないから。
だったら彼を信じて待つだけだとわかっている。わかっているけど……。
大和さんが現場に向かってからずっと気持ちは、浮いたり沈んだりを繰り返している。
一言だけでもいいから声が聞きたい。……ううん、ただ私が送ったメッセージを見てくれるだけでもいい。安心させてほしいよ。
だけど結局、この日の夜のうちにメッセージ文に既読が付くことはなかった。
私はいつの間にか、テレビも電気を点けっぱなしで眠っていたようだ。
次の日の朝、いつもより遅い時間に目が覚め、急いで準備をして家を後にした。