夢原夫婦のヒミツ
「早く元の生活に戻れるといいけど、まだまだ時間がかかりそうだ」
やっと電気や水道が復旧し始めたけれど、まだ復旧していない地域もあるとニュースで見た。
当たり前の生活が送れなくなるのが、どんなに辛いか。
「大和さん、本当にお疲れ様でした。きっと大和さんたちに感謝している人はたくさんいるはずです」
辛い時に手を差し伸べてくれる存在に、人は誰しも勇気をもらうから。
「……ありがとう」
そう言うと大和さんは、自分の分と私が手にしていたカップをテーブルの上に置いた。
そして私の身体を抱き寄せた。
「愛実はこの二週間、どうだった? なにもなかった?」
「はい、大丈夫でした。……ただ、大和さんがいなくて寂しかっただけです」
ギュッと抱き着いて言うと、彼もまた私の身体を抱きしめ返した。
「俺も愛実に会えなくて寂しかったよ。それと心配でしかたなかった。……家で元気に待っていてくれて、本当にありがとうな愛実」
大和さん……。
やっと電気や水道が復旧し始めたけれど、まだ復旧していない地域もあるとニュースで見た。
当たり前の生活が送れなくなるのが、どんなに辛いか。
「大和さん、本当にお疲れ様でした。きっと大和さんたちに感謝している人はたくさんいるはずです」
辛い時に手を差し伸べてくれる存在に、人は誰しも勇気をもらうから。
「……ありがとう」
そう言うと大和さんは、自分の分と私が手にしていたカップをテーブルの上に置いた。
そして私の身体を抱き寄せた。
「愛実はこの二週間、どうだった? なにもなかった?」
「はい、大丈夫でした。……ただ、大和さんがいなくて寂しかっただけです」
ギュッと抱き着いて言うと、彼もまた私の身体を抱きしめ返した。
「俺も愛実に会えなくて寂しかったよ。それと心配でしかたなかった。……家で元気に待っていてくれて、本当にありがとうな愛実」
大和さん……。