夢原夫婦のヒミツ
だけどなんとなく、看護師さんが私に言いたいことが理解できる。
まだ正直、信じたくないけど、泣いて初めて現実を受け入れることが、できたのかもしれないから。
「そんな鈴木さんにお手紙を預かっています」
「お手紙、ですか?」
オウム返しをすると、渡されたのは宛名のない白い封筒。
「えぇ。……昨夜遅く、鈴木さんを救出された自衛隊員の方が訪ねてきて、これを鈴木さんに渡してほしいと」
「私を助けてくれた人が!?」
受け取った手紙と看護師さんを交互に見ると、彼女は「フフッ」と笑った。
「鈴木さんのこと、とっても心配されていたわ。……その人のためにも、早く元気にならないとね」
「……は、い」
そう言うと看護師さんは冷えたタオルを持ってきてくれた。
早く手紙を読みたくて、少し目を冷やした後、早速封筒を開けた。
私を助けてくれた人は、どんな人だったんだろう。どうして手紙をくれたの? ……どんな言葉を綴ってくれたのだろうか。
緊張しながら中を見ると、一枚の便箋が入っていた。それを開くと、達筆な文字が並んでいた。
まだ正直、信じたくないけど、泣いて初めて現実を受け入れることが、できたのかもしれないから。
「そんな鈴木さんにお手紙を預かっています」
「お手紙、ですか?」
オウム返しをすると、渡されたのは宛名のない白い封筒。
「えぇ。……昨夜遅く、鈴木さんを救出された自衛隊員の方が訪ねてきて、これを鈴木さんに渡してほしいと」
「私を助けてくれた人が!?」
受け取った手紙と看護師さんを交互に見ると、彼女は「フフッ」と笑った。
「鈴木さんのこと、とっても心配されていたわ。……その人のためにも、早く元気にならないとね」
「……は、い」
そう言うと看護師さんは冷えたタオルを持ってきてくれた。
早く手紙を読みたくて、少し目を冷やした後、早速封筒を開けた。
私を助けてくれた人は、どんな人だったんだろう。どうして手紙をくれたの? ……どんな言葉を綴ってくれたのだろうか。
緊張しながら中を見ると、一枚の便箋が入っていた。それを開くと、達筆な文字が並んでいた。