夢原夫婦のヒミツ
ふたりに大和さんの話をするとき、いつも無意識だった。
ただ、ふたりにも聞いてほしい一心で、話していただけで……決して彼に特別な感情を抱いているわけではないと思っていたんだけど、違うの?
恋をしたことがない私は、好きって感情がどんなものなのかイマイチわからない。
「ねぇ、ふたりはどういうきっかけで、好きって気づくの? どういう気持ちになるのが好きって感情なの?」
知りたくてふたりに尋ねると、佐介は過剰に反応したものの、蘭はすぐに教えてくれた。
「それはもちろん、常にその人のことを考えちゃっていた時よ。気づくと相手のことを思っていて、頭から離れなくなったら好きなのよ!」
自信満々に言う蘭の話には、身に覚えがある。
私も最近ではふとした瞬間に、いつも大和さんのことを考えているから。
どんな人なのか想像してばかりだし……。
「俺も同感。……常に考え始めたらもう好きになっているんだと思う」
そう言うと佐介はチラッと蘭を見るものの、彼女は彼の視線になど気づいていない。
ただ、ふたりにも聞いてほしい一心で、話していただけで……決して彼に特別な感情を抱いているわけではないと思っていたんだけど、違うの?
恋をしたことがない私は、好きって感情がどんなものなのかイマイチわからない。
「ねぇ、ふたりはどういうきっかけで、好きって気づくの? どういう気持ちになるのが好きって感情なの?」
知りたくてふたりに尋ねると、佐介は過剰に反応したものの、蘭はすぐに教えてくれた。
「それはもちろん、常にその人のことを考えちゃっていた時よ。気づくと相手のことを思っていて、頭から離れなくなったら好きなのよ!」
自信満々に言う蘭の話には、身に覚えがある。
私も最近ではふとした瞬間に、いつも大和さんのことを考えているから。
どんな人なのか想像してばかりだし……。
「俺も同感。……常に考え始めたらもう好きになっているんだと思う」
そう言うと佐介はチラッと蘭を見るものの、彼女は彼の視線になど気づいていない。