夢原夫婦のヒミツ
しばらくずっとウジウジしていたはず。……もしかしたら、家族の後を追って死にたいと思ったかもしれない。

「最初は大和さんとの手紙のやり取りが、私の力になっていました。……でも手紙のやり取りを通じて大和さんのことを知るたびに、どんどん惹かれていって……初めて恋をしたんです！」

大和さんは私の初恋の人。だけど大和さん以上にこの先、誰かを好きになれる気がしない。
彼以上の人とは、もう出会えないと思うから。

「大和さんを好きって気持ちは、日に日に募っていきました。この先もずっと、変わらない自信があります。だから大和さん、お見合いなんてしないでください。……私以外の人と結婚なんてしないでっ……！」

感極まり、最後の方は涙声になってしまった。

だけど伝えたい想いはすべて伝えることができた。お見合いパーティーになんて出てほしくない。私以外の人と結婚なんてしてほしくないから。

だけど、少し経つと不安に襲われる。

好きって気持ちを伝えたことに後悔はない。……ないけど、大和さんはどう思っただろうか。
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