mirage of story











「...........時間に余裕は無い。今すぐ動こう。

今は運良く奴等の攻勢も止まってるしな。
この機を逃すわけにはいかないだろう。


炎竜、それに水竜。

今この世界に起こっていることを、世界の本当の現状を戦場中に今すぐに伝えたい。
何か、手はないか?」






今は攻撃する手を止めている、遠くの黒い影をその場に居る全員が見つめる。

何が起きて攻撃が止んでいるのかは、やはり分からない。
だけれど今は行動を起こす好機には間違いはなかった。
















"無理だ"



ばっさりと答える声。





「無理、ですよね」


「んな、きっぱりと」


「.........やはり、この足で駆けるしか――――」



そして三者三様答える声。












"............待ちなさい。
話は最後まで聞くものだと、人は知らないのか?


この広い戦場の隅々にまで一瞬でなど、無理だ。
―――君達、人の手にはな。

だが生憎、我は人ではない"




「っ!」




今度は三人が、同じ反応だった。










"この件に関しては我に任せるがよい。
君達は君達がすべきことをやりたまえ。

..........この静寂も、いつまで続くか分からない"








.
< 1,089 / 1,238 >

この作品をシェア

pagetop