mirage of story
シエラは起こしかけていた体を再び横にすると、静かに目を閉じて思った。
(―――カイム。
私はあなたの仲間として.....あなたと一緒に、突き進むから。
たとえ何があったとしても、共に果たすと決めた約束のために)
(.......次に私が、目を開けた時こそ旅立ちの時。
カイムと私の、本当の)
シエラはこれから始まる仲間との長い果てない旅が、二人にとって良いものとなることを祈った。
心の中で、強く祈った。