mirage of story
〜5〜
案内された廃墟の奥。
そこには想像していたよりも大きな空間があった。
ッ。
そしてその空間の中にはお互いに身を寄せ合うように居るランディスの街の人々の姿。
「こんなに奥は広かったのか.....」
カイムは、驚きながら周りを見渡す。
「確かに凄い広いね。
表からじゃ、そういう風には見えなかったのに」
つられるようにしてシエラも辺りを見回す。
二人して辺りをきょろきょろ。
そんな様子にネビアは軽く笑う。
「シエラちゃん達、ちょっと待ってて頂戴ね?
今、他の人達に話して来るわ」
そう言い小走りで奥に居る街の人達に駆け寄り何人かと言葉を交わす。
その様子を二人はその場から遠目で眺める。
「──────。
この街の全ての人が此処に集まってるみたい」
ネビアが走っていった先を見据えそれから奥の方に固まる人々の影を見た。
するとそこには、男も女も子供もお年寄りも関係なく街の人達がまるで何かに怯えるようにこちらを見ながら身を寄せ合っている姿。
怯えるように身体を寄せる人々のその瞳には何かとてつもない警戒心が見えて、それが一心に二人へと向けられていた。
「.........何か、様子も普通じゃないよな。
俺達を警戒してるみたいだ」
.
案内された廃墟の奥。
そこには想像していたよりも大きな空間があった。
ッ。
そしてその空間の中にはお互いに身を寄せ合うように居るランディスの街の人々の姿。
「こんなに奥は広かったのか.....」
カイムは、驚きながら周りを見渡す。
「確かに凄い広いね。
表からじゃ、そういう風には見えなかったのに」
つられるようにしてシエラも辺りを見回す。
二人して辺りをきょろきょろ。
そんな様子にネビアは軽く笑う。
「シエラちゃん達、ちょっと待ってて頂戴ね?
今、他の人達に話して来るわ」
そう言い小走りで奥に居る街の人達に駆け寄り何人かと言葉を交わす。
その様子を二人はその場から遠目で眺める。
「──────。
この街の全ての人が此処に集まってるみたい」
ネビアが走っていった先を見据えそれから奥の方に固まる人々の影を見た。
するとそこには、男も女も子供もお年寄りも関係なく街の人達がまるで何かに怯えるようにこちらを見ながら身を寄せ合っている姿。
怯えるように身体を寄せる人々のその瞳には何かとてつもない警戒心が見えて、それが一心に二人へと向けられていた。
「.........何か、様子も普通じゃないよな。
俺達を警戒してるみたいだ」
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