mirage of story
 
 




 
 
一応、言葉をまとめてみたシエラだが彼の求める答えにはなっていない。






「そうか。
.......でも、おかしいな。今日来たばっかの俺達がどうしてこの街から逃げなきゃいけないんだろう?」




当然浮かび上がる最もな疑問を口にした。





........。

そうだ。
やっぱり、理解出来ない。

話の筋から自分達が此処から逃げなければならない理由が見つからない。

敵が攻めてきたと言うのなら話は別だが。
話を聞く限りそういう訳でも.......。









「ッ!
シエラ!まさか此処に来た奴って、奴等の仲間じゃないよな!?」




カイムは混乱する頭の中で、一筋の身の危険の可能性を見つけ彼女に確認する。







「.........それは判らないけれど、違うと思うわ。多分」




ジェイドは言っていた。
彼女がロアル達のことについて何か聞き出せたらと話してした時に、彼等のことは殆ど知らないという話をしていた。







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