mirage of story
『――――....』
そして何よりも鮮明に残るのは、最後に水竜が言った私と水竜の契約の証。
水竜の名。
やはり、夢なんかではないのだ。これは紛れもない現実であって、私が水竜と契約を交わしたことも事実。
ならば、やらねばならないことがあるのもまた現実。
「さて、私も行くとしよう」
私は腕に本を抱え、そして手には指輪を握り締めて先程兵が消えていった地上へと、埃臭い空間を背に階段を上がっていった。