mirage of story
〜4〜
「......美味い」
「.....おいしい」
一方その頃、メリエルの人間達の住む街へと繰り出したシエラとカイム。
彼等は小さな趣ある古民家のような一件の店の中で二人向かい合い何かを頬張っているところだった。
「......これ、凄く美味しいね」
一口食べ、二人同じような感想を口にした。
そして顔を一瞬見合わせて、もう一口食べて改めてもう一度染々とシエラは呟いた。
お客が十人程しか入れないような狭い店内。
壁は少しくすんだの木の壁。
その壁が温かな雰囲気を醸し出して、空間を落ち着かせ纏めている。
そんな中で二人が食べているのは、お腹を空かせたシエラたちがこの店から漂う甘い匂いの誘惑に負けてしまったから。
薄く焼かれたモチモチとした焼きたての生地に林檎のコンポートと蜂蜜が包まれて、上にシナモンシュガーが掛けられている。
目の前に置かれたそれからは、フワリと林檎とシナモンの香りが漂い湯気がいい感じに立ち上り、食欲をそそった。
シエラもカイムも、食べたことのないものだった。
食べたこともなければ、この食べ物の名前も知らない。
だけど、それは凄く美味しくて。
二人は口に運ぶ手が止まらず、気が付けば無言で黙々と食べていて、いつの間にか目の前のお皿を空っぽにしていた。
「......美味い」
「.....おいしい」
一方その頃、メリエルの人間達の住む街へと繰り出したシエラとカイム。
彼等は小さな趣ある古民家のような一件の店の中で二人向かい合い何かを頬張っているところだった。
「......これ、凄く美味しいね」
一口食べ、二人同じような感想を口にした。
そして顔を一瞬見合わせて、もう一口食べて改めてもう一度染々とシエラは呟いた。
お客が十人程しか入れないような狭い店内。
壁は少しくすんだの木の壁。
その壁が温かな雰囲気を醸し出して、空間を落ち着かせ纏めている。
そんな中で二人が食べているのは、お腹を空かせたシエラたちがこの店から漂う甘い匂いの誘惑に負けてしまったから。
薄く焼かれたモチモチとした焼きたての生地に林檎のコンポートと蜂蜜が包まれて、上にシナモンシュガーが掛けられている。
目の前に置かれたそれからは、フワリと林檎とシナモンの香りが漂い湯気がいい感じに立ち上り、食欲をそそった。
シエラもカイムも、食べたことのないものだった。
食べたこともなければ、この食べ物の名前も知らない。
だけど、それは凄く美味しくて。
二人は口に運ぶ手が止まらず、気が付けば無言で黙々と食べていて、いつの間にか目の前のお皿を空っぽにしていた。