mirage of story
「.......此処の街になら、ゆっくり居られそう。
色々と調べておかなきゃいけないこともあるし。
少しは情報も集められそうね」
「あぁ。此処の街になら、あの中央図書館っていう所もあって色々と調べるには困らなそうだ。
......これからのこと考えるなら、どうしても情報が必要になってくるからね。調べられる時に、出来るだけ調べておかないと。
俺達はまだこの世界のこと、これっぽっちも知らないんだから」
「......うん。
よし、色々と頑張らなきゃね!」
今までのことが二人の頭を過り、自然と暗いムードになりかけていた中でシエラはそんなムードを断ち切るようにわざと明るく笑って言った。
そんなシエラの気遣いを察してか、カイムも暗くなりかけたムードを払拭すべく話題を変える。
「そういえば......シエラの持ってるあの剣について、何か分かった?」
「あの剣.....」
切り替えられた話題に、シエラは一瞬だけついていけずに思考が鈍る。
ほんの一瞬だけ、沈黙が走った。
だがすぐにカイムの言葉の意味が耳へと届き、一瞬止まった思考が再び動き出す。
「あぁ!あの剣のことね。
えっと.....そうだ。
母さんが"神術"なんて呼んでいたあの力のことよね?」