mirage of story
(ランディスの街の一件を聞くところ、それなりの実力はあるようだが。
.......所詮はまだ子供。程度はたかが知れているだろう。
戦いの中で足手纏いになるのが、彼等にとって関の山。ランディスの一件だけに捉われず、このような子供のことなど捨て置くのが良策であるはずだ)
ただ今ロキの中にあるのは、これから先自分達が果たすべきことへの懸念。
使命を貫くのに、負担となるものを背負いたくはない。
妨げとなるものは全て捨て置き排除しておきたい。
そう思うロキの、今自分の居る状況に対する疑問。
(..........ジス殿もそれは判って居られるはず。
あの方のことだ。何か考えがあるということか。
ならば、私はそのお考えに従うのみ。
あの方についていくと決めた以上、あの方のお役に立たなければ。
そのためなら、今は彼等をジス殿の元へお連れする任以外、無駄な考えは無用か)
淡々と考える。
淡々と傍で眠る彼等を見つめる。
そして自らの中の疑問に自らでそんな答えを導き出し、巡る思考に終止符を打ち見つめていた彼等から視線を逸らす。
テントの中の空間全てに目を向けると、先程よりもまたテントの中は幾らか明るくなったように感じる。
一枚のテントの布を隔てた向こう側では、もう新たな一日が始まっているのだろう。
そのうちに外で見張りをしているもう一人の旅の連れであるジェイドがこのテントの中に朝の訪れを告げにやってくるはずだ。