mirage of story









......これがまた、なかなか辿り着かない。



まさか迷ったのか?
そう考えたくなるが、元々の土地勘が無い故にそれすら分からない。

だから、とりあえず歩くしかないので歩いている。






シエラは前を見る。

木々が鬱蒼と茂っていて、近くは見えても少し先は緑に覆われていて見えない。
それに加えてだいぶ陽が落ちてきているので、余計に周りが見えにくくなっている。





まったく、どうしたものか。

そんな疑問が湧き上がる。
だけれど水の流れを辿り歩く他にいい方法も見つからないので、やっぱり歩くしかない。














「..........今更だけど、これロキさんに行ってもらった方が早かったような気が」




そう言いかけるが、本当に今更なので途中で言葉を飲み込んだ。

それより今は、ちゃんとその目的の場所に辿り着けるかどうか。
それが問題だ。







そもそも道は合っているのか。

一度下を見て水の流れを確認するが、相変わらず僅かな水が細い筋を作っているばかりで水量が増えるだとか変わりはない。



もしかしてただ雨水が溜まっているだけ?
そう疑い目を凝らすと、その僅かな水の筋は何処かに流れているので、そうではないようだ。

この細い水の流れが泉に繋がっているのだろうか。


パッと見ただけでは、判断しかねた。









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