mirage of story










「は、はい!ありがとうございますっ!

ロキさん。ジェイドさん。
じゃあ、俺.....ちょっといってきます!」




火の灯ったランプを受け取ったカイムの顔が、その光に照らし出された。

その光はカイム自身だけじゃなく周りも照らして、カイムの送る視線の先の森の様相が露わにある。



これなら、薄暗いこの森の中も歩いていくことが出来そうだ。
そう思ったか、カイムはロキとジェイドをそれぞれ一瞥し、一礼をしてから森の中へと小走りで消えていく。







タッタッタッタッ.....。
足音が薄暗い空間に吸い込まれるように、遠ざかり聞こえなくなっていった。























「...........」



残ったのは二人。
最も対なる者といっても過言ではない程、真逆な二人。

嫌な沈黙が流れる中で、ただパチパチと弾け燃える焚き火の音だけがする。


























「...............んで、ロキちゃん。

わざわざカイムだけを行かせて、俺と二人で此処に残ったのは何か理由があるんだろう?
本気で嬢ちゃんを心配して捜しに行く気なら、ここらに詳しいあんた自身が行くのが一番だしな。


―――――ロキちゃんはどうも、まだいまいち俺のことを信用しちゃいねぇみたいだしな。
違うかい?」









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