mirage of story









ロキの声。
感情の籠もらない機械的な声は、心なしかいつもよりも低かった。


感情の代わり。
そこに帯びていたのは、ただ漠然とした.....殺気だ。


















「俺はあんたらの組織がどうだか知ったこっちゃねぇし、自ら進んで何かに関わる気なんぞ更々ないさ。
俺は誰か他人のことなんてどうでもいい、薄情な奴なんでね。



だから、あの嬢ちゃんがあんたらに付いて行ってどうなったって俺には関係ない。

........いや、関係ないと思ってたんだがな。ついこの間までは」




「.........どういうことだ?」







「どういうことも何も、どうにも事情が変わっちまってなぁ。困ったことに。
ついこの間までは正直、あの嬢ちゃん達とはまぁ何だ.....気分的に付き合ってたというか。

まぁ、つまり何か面倒なことがあればすぐに切り捨てられるような。そのはずだったんだが」




殺気を帯びたロキの声に、ジェイドはいつもと何だ変わらぬような声で言う。

普通の者なら、怯えるか顔色くらい変えるくらいだが。
至ってジェイドは冷静で平然で、そして何故か自分を嘲るように笑う。











「............そういうわけにゃいかねぇ理由が出来ちまってな。

悪いが、嬢ちゃん達にもう少しの間付き合わなけりゃいけねぇんだわ。
だからそのどっちの選択肢にも従えねぇんだ、悪いなロキちゃん」






「理由?
所詮下らぬ理由だろう。
そのようなものを優先させる義務はない」








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