お見合い婚 俺様外科医に嫁ぐことになりました
過保護すぎるなと思いながらも、千花は「はい」と素直に返事をした。
そこでふと、部屋の隅に置いてある大きな紙袋が目に入った。千花がついさっき買い物をした、有名なベビー用品のブランド名のロゴが入っている。
千花が買ってきた荷物は反対側の壁際にあるから、それとは別だ。
「修矢さん、お買い物してきたんですか?」
「あぁ、あれは帰りにちょっと寄って来た」
「私もその店にさっきまでいたんです」
修矢と入れ違いだったのだろうか。
修矢は驚きながら「千花も?」と目を丸くする。そして、自分が買い込んだ紙袋を持ってきて、中から次々と戦利品を取り出していく。
その中には千花と同じものも多数あり、千花はそのたびに「私もそれ買いました」と指を差す。
新生児用の真っ白な肌着に、靴下からロンパース。かなり気は早いがファーストシューズまで同じものだ。
気の合い過ぎる趣味に、最後にはふたりで爆笑してしまった。
「修矢さん、ありがとう」
こんなにも自分を愛してくれること。
こんなにもお腹の子供を愛してくれること。
千花はうれしくて胸がいっぱいになる。
「千花こそ、ありがとう」
微笑んだ修矢は、千花にそっと唇を重ねた。
その一週間後、ふたりのマンションにはベビーベッドやロッキングチェアに始まり、いろんなおもちゃが詰め合わせになった、一樹からの大量のプレゼントが届いたのだった。
番外編 END


