フェイク☆マリッジ 〜ただいまセレブな街で偽装結婚しています!〜 【Berry’s Cafe Edition】

いつもならお風呂上がりにはホテル備え付けのふかふかのバスローブを羽織るけれども、今日は「夫」がいるため仕方なくルームウェアを身につける。

とはいえ、ふわもこの肌触りがすこぶる心地よいお気に入りのプルオーバーのワンピなので着るとテンションは上がる。

ちなみに、同じくふわもこのルームシューズとセットだ。

——やっぱり、この状況はなんとかしないと……

そう思ったわたしは、再び話をするためにバスルームを出てベッドルームを通りリビングへと向かう。


てっきりソファに座っていると思いきや、小笠原がいない。

その奥を見遣ると、ダイニングテーブルに彼はいた。

「——ああ、わかった……そうやな、その方向で……では、よろしく頼む」

パソコンに向かって、Sky◯eだかz◯omだか知らないが何やら会話している。

テーブルの上にはいつの間にか所狭しと書類が広がっていて、パソコンの隣にはカ◯プヌードルが置かれてあった。

——そういえば、先刻(さっき)お腹が空いてるって言ってたな。

コンビニの袋があるから、わたしがお風呂に入っている間に買ってきたのだろう。

わたしは一度も使ったことはないけれども、どうやら傍らにあるミニキッチンでお湯を沸かしたようだ。

「……ルームサービスでも頼めばいいのに」

テーブルの向かいの椅子に腰掛けながら、わたしは思わずつぶやいた。
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