フェイク☆マリッジ 〜ただいまセレブな街で偽装結婚しています!〜 【Berry’s Cafe Edition】

『あれ、戸籍上だけの夫婦だと言ってたくせに同居してるのか?
なんだ、ダンナとうまくやってるんじゃないか』

テンシの声に揶揄(からか)いが入る。

「そんなんじゃないわよ!
わたしが住居を提供して、あの人が生活費を負担することになったのよっ!
政略結婚が契約結婚になっただけで、世間を欺く偽装結婚なのには変わりないわっ‼︎」

『……なんだ、それ?』

テンシが呆れた口調になる。

「それはそうと、テンシには一つ言っとかなきゃなんないことがあるのよ」

——このためにL◯NEのメッセージじゃなく、通話にしたんだから。

面倒くさくて仕方ないという気持ちを隠すことなく、わたしはロッキングチェアを前後に揺らしながらぞんざいに告げた。


「夫がね、この家にあなたを絶対に入れるなって言うのよ」
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