私、平凡なんで国外逃亡しようと思います!
「えっ?意味わかんないだけど?!」
神様?死神?何言ってんの?!
「色々と迷惑を掛けてすいませんでした!」
そう言って、彼は土下座した。
「はっ?えっ?あ、あの、どういう事ですか?」
何なのこの人、意味がわかんないだけど· · ·
「えっ?あっ、すいません、急にそんな事言われても混乱するだけですよね。 私の名前は最初に言った通り、キリシナと言います。神様や死神と言われる存在、と言いましたが、私の存在は世界?うーん、すいません、言葉や映像などを使っても表現しきれないので意味が分かりずらいと思うのですが、出来るだけ分かりやすく説明します。
元々は何も無い世界?空間?が有る、と言うのもおかしいのですが、その世界は本当に何も無く、色と言うのも有りませんでした。色が無い、と言うと白が有るのでは?と、考えるかも知れませんが、白と言う色すら有りません。本当に何も無い空間でした。そこには時間と言うものも無く、ただただ、何も無く、その世界は存在しました。
そこから、宇宙と言うか、宇宙になりかけているものが存在しようしました。その時、色や無重力などが出来ました。その時に、宇宙になりかけているものが、何も無い世界にずっと存在し続けようと、管理する者を1人だけ創り出されました。それが、私です。
私が創り出された時は、人の形では有りませんでした。岩のような、ゴツゴツしたもので、創り出された時から、私の存在する意味が分かっていました。その時からずっと1人で、感情と言うものすら有りませんでした。ただただ、この世界がある為に存在していました。いつですかね、時間と言うのが無かったので分かりませんが、宇宙になりかけているものが、無くなりかけたんです。私は無くならないよう必死になりました。頑張って創り出したんです。
でも、何を創り出せばいいのか分からず、宇宙になりかけているものを何個も創ったり、私の形をしたもの何個も何個も創りました。いくつ創ったのか今でも分かりません。けど、やっと無くならなくなった時には、今の宇宙と言うものが存在しました。
そこからは、太陽や地球、火や水、空気と言うものなどが出来て、生物や植物、感情などが出来たんです。生物は、独りでは有りませんでした。その時には、私も感情と言うものが出来てたんだと思います。だからあの時の感情は、寂しい、と言う感情なんだと思います。そこから、自分に近い存在を創るのに必死でした。けれども、どうしても自分に近い存在を創るの出来なくて、私のように独りで世界を創れるような能力を持たないで出来たのが、今の世界で言う人間でした。」
キリシナさんが説明している時の表情は、悲しそうな、寂しそうな表情で、とても辛そうだった。
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