僕の事飼いならしてよ
「さすがね、宮本君。」

「別に。授業聞いてれば、分かる問題だから。」

そう言って、颯爽と女子達の前から、離れて行った。


クール。

いい意味でカッコいいけれど、悪く言えば冷たい。

私と一緒にいる時の陸君とは、正反対のよう。

思い余った私は、教室に陸君しかいない時に、サラッと聞いてみた。


「陸君、どうしてみんなには、冷たいの?」

「好きでもない女子に、優しくする必要はないと思う。」

「私の前では、あんなにデレッとするのに?」

その瞬間、陸君は机の角にぶつかった。

「あのね。」

「本当の陸君は、どっちなの?クールなの?ツンデレなの?」

すると陸君は、私の前に来て、咳ばらいをした。


「どっちもだけど?」

「ええ?」

「って言うより、デレッてするのは、晴花さんの前だけだけど?」


愛しいツンデレ彼氏に、こっちがデレッとする瞬間だった。
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