恋の法則〈-〉
「退けよ」

今の俺には殺気を隠すなんて余裕はない
華音なら怖がって泣いて逃げるんじゃね?

華「退くわけないでしょ?まこくんの手は武器じゃないのよ?こんなになって可哀想」
涙に目をためて訴えてくる華音は可哀想と言いながら血塗れになった俺の拳を握りしめる

華「ごめんね、私のせいで。」
華音がそう言っていると立つのがやっとであろう男が刃物を華音の首にあてる

男「へっ...こ、ろす、気かよ。で...もけいせ、い逆転...だな?」
怪しく笑う男は華音を人質に取ったつもりなんだろう

華「こんなことはしたくないけど...」
華音がいつの間にか男の腕から抜け出て今度は逆に男の首もとにあてる

華「経験者だから言うけどね...?」
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