あたしはまた、キミと出会う
「ほら、帰るぞ」



「み!」




 そーたお兄ちゃんは優しい表情をしていた。


 嬉しい。


 大好きだよ、そーたお兄ちゃん。






「俺もさー」







 そーたお兄ちゃんにだっこされていると、あたしに話を始めた。







「俺もずーっと一人。だからわかるんだ。しずくがこうやって泥まみれになるの。悪いな。俺がケガなんかしたから驚いたんだろ。ごめんな」





 そーたお兄ちゃんは悪くない!!




「みゃ!!」



「おぉ!?なに怒ってんだよ・・。まぁいいや」




 良くないよ・・・




「俺もさ、親がいないんだ。ずっと一人。でもまぁ、和希んちがあるおかげで今の生活も満足してるんだけどな。でも・・・やっぱさみしいよな」





 ・・・そーたお兄ちゃん、元気出して






「いないっつっても死んだとかじゃないぞ?二人バリバリの仕事人間だから、時間がないんだよ」





 大丈夫だよ。

 親はきっと帰ってくるものだから。


 あたしも親を信じてる。



 いつか会えるって。




 また、会えるから。





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