無気力少女は必要以上に迫る男共がお嫌い。






 『涙が一つ、零れればその額に濡らすものは歓喜の心。



 言葉が二つ、零れればその形に濡らすものは一つだけ。



 また、最初に戻る。二はあっても三がない永遠と共に』




 そんな文章が長々と続くぶ厚い本を、私は黙って閉じる。




 「・・・無自覚な病気を患ってたりする?」



 「彼方にも厨二病疑惑かけられましたけど違いますって!一万年に一度の傑作ですよ!!」



 「・・・・・・へー」



 「その様子だと信じてないですね!!?」




 あー、頭に響くからとりあえず黙っとけやチンピラ。



 私今から寝るから、大声出すな。



 そう言うと、しょぼんとした顔で大人しく返事をした。


 
 母性擽ろうとしてるぞ。なんて下劣な真似をするんだ。



< 30 / 30 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:8

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

男装王子!

総文字数/16,333

恋愛(逆ハー)45ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
 閉鎖的で常識が少しだけ狂った男子校に、ある一人の転校生がやってくる。  「えーっと、とりあえず宜しくお願いしまーす」  王子様のような外見をしながらも、意外と気さくな彼に次々と牽かれていくが____  転校生にはある秘密があった。  実は女で、逆転移をした最強女神の上に異世界から逃げた身だということを____。
彼女は、肝心な言葉が足りない。

総文字数/5,758

恋愛(キケン・ダーク)20ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
   適当なのに圧倒的、でも結局脳内ハイテンションな地味子、卯月玲。    そんな変わった彼女と、ある暴走族の幹部たちが出会って、青春したり、危機が訪れたりする話。  *表紙変えました。他の作品も執筆中なので、それなりに更新は遅いです。*

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop