無気力少女は必要以上に迫る男共がお嫌い。
『涙が一つ、零れればその額に濡らすものは歓喜の心。
言葉が二つ、零れればその形に濡らすものは一つだけ。
また、最初に戻る。二はあっても三がない永遠と共に』
そんな文章が長々と続くぶ厚い本を、私は黙って閉じる。
「・・・無自覚な病気を患ってたりする?」
「彼方にも厨二病疑惑かけられましたけど違いますって!一万年に一度の傑作ですよ!!」
「・・・・・・へー」
「その様子だと信じてないですね!!?」
あー、頭に響くからとりあえず黙っとけやチンピラ。
私今から寝るから、大声出すな。
そう言うと、しょぼんとした顔で大人しく返事をした。
母性擽ろうとしてるぞ。なんて下劣な真似をするんだ。
