春の魔法



俺は、瑠梨さんを連れて街を歩いていた。

「琥白!」

後ろから、聞きなれた声が聞こえてくる。振り向くと、美影が居た。

「美影?どうしたんだよ」

今日から、春休みの始まりだ。俺は、春休みの楽しみや嬉しさとあの日が近いと言う緊張などが混ざり合って、複雑な気持ちになっていた。

「たまたま歩いていたら見つけたから、声をかけただけだよ。…頑張ってね。今から、氷翠と遊ぶからまたね!」

美影は魔法を使い、空を飛んだ。俺は、「空を飛ぶの好きだな…」と美影を見ながら呟く。

美影は「…空を飛ぶのは、楽しいよ!」と言いながら、どこかへと飛んでいく。

俺は、「……楽しいか?」と隣を歩く瑠梨さんに問いかける。瑠梨さんは、「分からない」と答えた。

「早く行こ!」と瑠梨さんは、俺の腕を引っ張る。

この日は、瑠梨さんと色んなところに行った。

「琥白くん、この服可愛いよね」

「そうだな」

服屋へ買い物に行ったり。

「これ、美味しい…!」

「俺も、これが1番美味しい…」

飲食店に、食べに行ったり。

夢中になって、瑠梨さんとお話をしたり。

とても楽しかった。この日々が、ずっと続けば良いと思ってしまう程に。俺は、本当に瑠梨さんが好きなのだと実感した。
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