一匹狼と野良猫。
もうすっかり傷が癒えた足を擦る。
2人に出会ったあの日、血塗れの足も
あの男に殴られ蹴られた身体中の傷も
玲花さんが優しく手当てしてくれた。
玲花さんは涙を浮かべていたのを思い出す。
.......本当に優しい人だ。
感謝しきれないなぁ。
そろそろ上がろう。
お風呂から上がり、着替えてリビングへ向かう。
そこには仕事をする滉牙さん。
「お、上がった.....って、
髪びしょびしょじゃん。」
あ、そう言えば......
自分の髪を見て、持っていたタオルを頭に被せる。