一匹狼と野良猫。
滉牙さんは小走りのこちらを見て
歩くスピードが少し遅くなる。
辺りをキョロキョロしながら彼から離れぬよう
距離感を保ったままついて回る。
するといきなり立ち止まる滉牙さん。
つられて一緒にピタッと立ち止まる。
彼はこちらをチラッと見て再び歩き出す。
つられて一緒に歩き出す。
そしてしばらくして、また立ち止まり
こちらを見てまた歩き出す。
またピタッと止まり、こちらを見る。
滉牙さんを見上げると彼は笑った。
「ふは、おもしろ」
そう言って彼はこちらに振り返る。