海軍提督閣下は男装令嬢にメロメロです!
一度マーリンとは、この件について話し合う必要があるやもしれん。
「アーサーさーん!」
甲板に元気のいいかけ声と共に現れたのは、まばゆい金髪の精霊……ではなく、エレンだ。
「エレン!」
物思いはたちまち霧散して、俺の目はまばゆい精霊に釘づけになった。
「航行距離の計算が終わったよ」
俺のもとにパタパタと小走りに寄ると、エレンは太陽みたいに笑う。俺の目にエレンの笑みは、キラキラと輝く陽光よりもよほどにまぶしい。
「おぉ、もう終わったのか? エレンは計算が早いなぁ。やはりエレンに俺の小姓をお願いしたのは大正解だった」
エレンの陽光を弾く金髪をなでる。指の隙間をすべる、まばゆい金色。
「やだなぁ。そんなに褒めたってなんも出ないって」
満更でもなさそうに、もじもじと照れてみせるエレンは、悶絶しそうなくらいにかわいい。