海軍提督閣下は男装令嬢にメロメロです!
「ところでアーサーさん、さっきちょっと聞こえたんだけど、五十肩がどうとかって言ってなかったか?」
「……ん? 五十、肩?」
 どこをどう聞き間違えたのが、エレンの中で「五十がらみ」が「五十肩」と誤変換されている。
「いやエレン、俺は別に――」
「アーサーさん! それはマズいって。まだ若いのにそんなんじゃ、船員に格好つかないじゃんか……あ! 俺がストレッチしてやるよ!」
 なんと! エレンにストレッチをしてもらえると!?
 それはぜひ、すぐにでも五十肩に立候補だ!
「うむ、そうなんだ。なにやら少々、肩をおかしくしてしまったようでな」
 俺は嬉々として、エレンの勘違いに口をつぐみ、ついでにドッカリと便乗した。
「じゃあさ、船長室の寝台でじっくり腰を据えて挑もう……って、アーサーさんどうしたんだよ?」
 ツッと背中を向けた俺に、エレンが心配そうな声を上げる。しかもトントン、ポフポフとした可愛らしいボディタッチのおまけ付きだ。
 ……頼む、エレン! どうか今ばかりは俺にかまってくれるな!
 これ以上可愛らしいトントン、ポフポフを見舞われては……股間の紳士が、紳士ではいられなくなってしまう! 大変に、由々しき事態がっ!
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