海軍提督閣下は男装令嬢にメロメロです!
「アーサーさん、今はまだ同じだけの想いを返せるか自信がない。でもね、すごく意識してる。ドキドキしたり、そわそわしたり、父ちゃんには感じなかった、そんなむずがゆさを感じるよ。たぶん私、アーサーさんを好きになり始めてる」
気づいた時には、腕の中にエレンを抱きしめていた。本当は、抱きしめるだけでは飽き足らないほどに、俺は舞い上がり、高ぶっていた。
けれど、むきだしの感情はエレンを怯えさせる。事実、エレンは俺の腕の中で直立不動のまま、小さな身じろぎを繰り返して、落ち着きのない様子だった。
「あ、あの。アーサーさん」
エレンの声にも、前面に困惑が滲んでいた。
「エレン、ありがとう」
精いっぱいの理性を寄せ集め、名残惜しくもエレンを抱く腕を解いた。
今はまだ、その言葉で十分だ!
「エレン、俺は待つ。いつまでだって、エレンを待つ。俺はエレンが大好きだから、いつかエレンの胸に育ち始めた好きの気持ちがふくらんで、もっと俺を欲しがって求めてくれるその時まで、エレンを待つ」
気づいた時には、腕の中にエレンを抱きしめていた。本当は、抱きしめるだけでは飽き足らないほどに、俺は舞い上がり、高ぶっていた。
けれど、むきだしの感情はエレンを怯えさせる。事実、エレンは俺の腕の中で直立不動のまま、小さな身じろぎを繰り返して、落ち着きのない様子だった。
「あ、あの。アーサーさん」
エレンの声にも、前面に困惑が滲んでいた。
「エレン、ありがとう」
精いっぱいの理性を寄せ集め、名残惜しくもエレンを抱く腕を解いた。
今はまだ、その言葉で十分だ!
「エレン、俺は待つ。いつまでだって、エレンを待つ。俺はエレンが大好きだから、いつかエレンの胸に育ち始めた好きの気持ちがふくらんで、もっと俺を欲しがって求めてくれるその時まで、エレンを待つ」