365日のラブストーリー
「あ、そっか。一人あたりいくらじゃなくて、一部屋いくら、でしたね。じゃあ……どうにかなるのかな? 本当は好きな人との記念日に一緒に、とか夢みたいなこと言ってみたいですけれど」
「言ってみたらいいんじゃないですか?」
「そうですね。……いつか」
横顔に視線を感じて、有紗ははにかみながらうつむいた。
レストランに着き、窓側の席に案内されるとそこもまた非日常空間だった。壁をそっくり透過したような巨大窓から景色を眺めれば、都内の高層ビル群が一望できる。このホテルがとんでもない好立地にあることがわかる。
「東京にもこんなに広い空があったんだ」
有紗が心の声をそのままつぶやくと、席まで案内してくれた女性スタッフが微笑んだ。
「今日は最高のお出かけ日和ですね」
恋人同士だと勘違いしているのか、有紗に気持ちを寄せてくれている。それでは神長に申し訳ないと、さりげなく関係性を分からせる言葉を探していると、
「そうですね。これだけ晴れていると、ドライブも気持ちが良さそうです」それを神長が受け流した。
「言ってみたらいいんじゃないですか?」
「そうですね。……いつか」
横顔に視線を感じて、有紗ははにかみながらうつむいた。
レストランに着き、窓側の席に案内されるとそこもまた非日常空間だった。壁をそっくり透過したような巨大窓から景色を眺めれば、都内の高層ビル群が一望できる。このホテルがとんでもない好立地にあることがわかる。
「東京にもこんなに広い空があったんだ」
有紗が心の声をそのままつぶやくと、席まで案内してくれた女性スタッフが微笑んだ。
「今日は最高のお出かけ日和ですね」
恋人同士だと勘違いしているのか、有紗に気持ちを寄せてくれている。それでは神長に申し訳ないと、さりげなく関係性を分からせる言葉を探していると、
「そうですね。これだけ晴れていると、ドライブも気持ちが良さそうです」それを神長が受け流した。