365日のラブストーリー
「すごいと思います。もうわたしの考えるであろうことまで読まれちゃってるくらいですし。そうなるとますます何でも話しちゃうっていうか。はじめはわたしもRe……Innocenceを試したりしてたんですけど、今はもうぜんぜん」

「そうですか。こちらとしては、無意識下にあるものまで解析したいので、人間同士ではしづらいような会話をしてくれることを期待しています。人間が調べ尽くしてもわかり得ないようなデータを活かした仕事がしたいですね」

「なんかもう、わたしには未知の領域っていうかんじですけど。それは例えばどんなかんじなんでしょうか」

「コンサル業がいちばん無難な線ですが、AIマーケティングを伏せたまま別の形で昇華させた方が、ビジネスチャンスが多いかなと。しかしそれをできる人材が必要になってくるので悩ましいです」

 有紗はただ感心しながら、神長の話に耳を傾けていた。今のところ、innocenceの役割は神長の狙い通りというところなのだろう。
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