365日のラブストーリー
(あれから何年ぶりだろう。まさかその思い出を塗り替える人が、神長さんだなんて)
有紗は隣に並ぶ頭一つ分背の高い男を見上げた。
話をせずにただ横を歩いているだけだったら、連れにすら見えないかもしれないが、それも仕方がない。仕事のように特別な何かをしなくても、そこにいるだけで歩行者の視線が集中するような人なのだ。
中華街方面へ行くのかと思ったが、神長の足は反対方向に歩いている。横断歩道を渡って高速の下をくぐり抜けると、観光客らしき人の姿もほとんどなくなってくる。いったいどこへ向かうのだろう。有紗が疑問に思っていると、神長が話しかけてきた。
「最近夜しか来ていないので、明るい時間は新鮮です」
「夜だと食事ですよね?」
「昨日は綿貫さんの会社の方と来ましたよ」
「えっ、誰とです?」
振り向くと目が合って、頬が熱を持つ。
有紗は隣に並ぶ頭一つ分背の高い男を見上げた。
話をせずにただ横を歩いているだけだったら、連れにすら見えないかもしれないが、それも仕方がない。仕事のように特別な何かをしなくても、そこにいるだけで歩行者の視線が集中するような人なのだ。
中華街方面へ行くのかと思ったが、神長の足は反対方向に歩いている。横断歩道を渡って高速の下をくぐり抜けると、観光客らしき人の姿もほとんどなくなってくる。いったいどこへ向かうのだろう。有紗が疑問に思っていると、神長が話しかけてきた。
「最近夜しか来ていないので、明るい時間は新鮮です」
「夜だと食事ですよね?」
「昨日は綿貫さんの会社の方と来ましたよ」
「えっ、誰とです?」
振り向くと目が合って、頬が熱を持つ。