365日のラブストーリー
これまではそれが当たり前だったのに、神長と一緒にいて、ひとたび彼の視点を知ってしまうと、何も感じないということは難しい。
有紗はフォークでケーキの端を小さく切って、口の中に入れた。絞りたての牛乳のような自然な甘さの生クリームと、イチゴの酸味がふんわりと広がった。ゆっくりと味わいながら食べきって、コーヒーを一口飲む。
「甘いものを食べてるときの有紗ちゃんって幸せそうだよな」
千晃が顔を覗き込んできた。
「すみません、たぶん馬鹿みたいな顔してますよね」
「いや、すげーしたくなる」
「何をですか?」
「セックス」
「えっ」
ただ食べているだけなのに、なぜそんな風になるのだろうか。冗談かと、有紗は隣に視線を向けるが、千晃は大真面目な顔をしている。
「初めてでも痛くならないように色々と準備はしてあるよ。気持ちよくなれなかったら意味ねーし」
相手を知る手っ取り早い方法は、身体を重ねること。神長はそう言っていたが、千晃にも相手をよくわかりたいという気持ちがあるのだろうか。
有紗はフォークでケーキの端を小さく切って、口の中に入れた。絞りたての牛乳のような自然な甘さの生クリームと、イチゴの酸味がふんわりと広がった。ゆっくりと味わいながら食べきって、コーヒーを一口飲む。
「甘いものを食べてるときの有紗ちゃんって幸せそうだよな」
千晃が顔を覗き込んできた。
「すみません、たぶん馬鹿みたいな顔してますよね」
「いや、すげーしたくなる」
「何をですか?」
「セックス」
「えっ」
ただ食べているだけなのに、なぜそんな風になるのだろうか。冗談かと、有紗は隣に視線を向けるが、千晃は大真面目な顔をしている。
「初めてでも痛くならないように色々と準備はしてあるよ。気持ちよくなれなかったら意味ねーし」
相手を知る手っ取り早い方法は、身体を重ねること。神長はそう言っていたが、千晃にも相手をよくわかりたいという気持ちがあるのだろうか。