365日のラブストーリー
「わたしは……時間があったので、またブラフ十八番館に行ってみました。季節ごとに飾り付けが変わるんですね」
「ああ、そうですね。他の西洋館もそうですが、週末にはなにかとイベントがあるので、何度も訪れる来館者のことも考えているのでしょうね。イベント以外にも楽しませる工夫は大事ですから」
それから神長は、このエリアで毎週末どういった風なイベントが行われているのかを簡単に教えてくれた。
定例ピアノコンサートの他にも絵画展や写真展、芸術関連のものがたくさんあるそうだ。話を聞いていると、もうここには来ないと決めたはずなのに、何度も足を運びたいと思ってしまう。
「なんだか今日の綿貫さんは、不思議な顔をしています」
神長が顔を覗き込んできた。
「ええっ、そんなことは」
ぺたぺたと頬に触れて、有紗は首を傾げた。
外灯に照らされた園内を通り過ぎると、そのまま坂道に出た。辺りを見回しながら歩いていると、左手に西洋館とはまた違った趣の建造物がちらりと見えた。今も緩やかな坂道の途中だが、その建物へ向かう道は更に急だ。登り切れば建物全部が見えそうだ。
「ああ、そうですね。他の西洋館もそうですが、週末にはなにかとイベントがあるので、何度も訪れる来館者のことも考えているのでしょうね。イベント以外にも楽しませる工夫は大事ですから」
それから神長は、このエリアで毎週末どういった風なイベントが行われているのかを簡単に教えてくれた。
定例ピアノコンサートの他にも絵画展や写真展、芸術関連のものがたくさんあるそうだ。話を聞いていると、もうここには来ないと決めたはずなのに、何度も足を運びたいと思ってしまう。
「なんだか今日の綿貫さんは、不思議な顔をしています」
神長が顔を覗き込んできた。
「ええっ、そんなことは」
ぺたぺたと頬に触れて、有紗は首を傾げた。
外灯に照らされた園内を通り過ぎると、そのまま坂道に出た。辺りを見回しながら歩いていると、左手に西洋館とはまた違った趣の建造物がちらりと見えた。今も緩やかな坂道の途中だが、その建物へ向かう道は更に急だ。登り切れば建物全部が見えそうだ。