365日のラブストーリー
「神長くんの見ている世界を一緒に見てみたい気持ちもあるけれど、神長くんの足をひっぱるようなことだけはしたくない。だから僕は答えを出す前に自分を試したい」
後から運ばれてきたランチのトレイを受け取ると「とりあえず、食べよっか」と、坂巻が微笑みかけてきた。
「いただきます」
手を合わせ、食事を始める。
(ほんとうは、余計なこと訊いてこないでほしいって思ってるんだろうな)
有紗はちらりと坂巻のようすを窺ったが、今は穏やかな顔をしている。
食べ方のきれいな人だ。一緒に食事をすると、なんとなく相手のことがわかるような気がする。さりげない仕草にすべて表れるのだろう。神長の影響か、これまであまり気にしなかったことが自然に目に留まるようになっている。
(優しいからとか、仕事ができるからとか、何かそういうこと以外にも本能的に惹かれるものがあるんだろうな)
神長のためにも、どうにかしてあげたい気持ちはあっても、説得する言葉が思いつかなかった。
後から運ばれてきたランチのトレイを受け取ると「とりあえず、食べよっか」と、坂巻が微笑みかけてきた。
「いただきます」
手を合わせ、食事を始める。
(ほんとうは、余計なこと訊いてこないでほしいって思ってるんだろうな)
有紗はちらりと坂巻のようすを窺ったが、今は穏やかな顔をしている。
食べ方のきれいな人だ。一緒に食事をすると、なんとなく相手のことがわかるような気がする。さりげない仕草にすべて表れるのだろう。神長の影響か、これまであまり気にしなかったことが自然に目に留まるようになっている。
(優しいからとか、仕事ができるからとか、何かそういうこと以外にも本能的に惹かれるものがあるんだろうな)
神長のためにも、どうにかしてあげたい気持ちはあっても、説得する言葉が思いつかなかった。