365日のラブストーリー
プロジェクトを終え、彼が会社からいなくなって、なんとなく寂しい気持ちが伝わってしまうのかもしれない。用件のみしかやりとりをしていないはずなのに、簡単な文面から相手の気持ちを正確に汲んでくるあたりが神長だ。週末どこかに誘ってみようか考えていたのに、今日の夜会うことになった。
(神長さんのことを考えるだけで、なにか力をもらえるような)
メッセージを読み返しながら、有紗は自然と神長の顔を思い浮かべていた。落ち込んでばかりもいられない。よし、と心の中で気合いを入れて、PCのモニターに顔を向けた。
仕事あがりに途中駅で待ち合わせをして、神長と一緒に中目黒まで出た。その日訪れたのは駅から十分ほど歩いた場所にある、一戸建ての日本食ダイニングだ。その場所を知る人にしかたどり着けないような、隠れ家のような場所だった。
二人用の半個室に案内されて、有紗は神長と向かい合って座った。
「ここも素敵な場所ですね」
「ある人から教えてもらったんです。綿貫さんと一緒にきたらどうかと勧められていて」
(神長さんのことを考えるだけで、なにか力をもらえるような)
メッセージを読み返しながら、有紗は自然と神長の顔を思い浮かべていた。落ち込んでばかりもいられない。よし、と心の中で気合いを入れて、PCのモニターに顔を向けた。
仕事あがりに途中駅で待ち合わせをして、神長と一緒に中目黒まで出た。その日訪れたのは駅から十分ほど歩いた場所にある、一戸建ての日本食ダイニングだ。その場所を知る人にしかたどり着けないような、隠れ家のような場所だった。
二人用の半個室に案内されて、有紗は神長と向かい合って座った。
「ここも素敵な場所ですね」
「ある人から教えてもらったんです。綿貫さんと一緒にきたらどうかと勧められていて」