365日のラブストーリー
思わず掴んだ腕は、熱帯の湿気に汗ばんでいた。
触れあった瞬間に、感覚のすべてが神長だけに集中している。愛情を感じるほどに堪らない気持ちになって、有紗は彼の唇を求めた。
「神長さん、ごめんなさい。わたし、神長さんと坂巻さんとの時間をできるだけ長く作ることが、いちばん大事だと思ってしまって。今朝の、森住さんのことは偶然なんです。お店の行列に並んでたら、声が聞えて。心暖ちゃんに対しての接し方の答えとか、わたしなりにわかったような気がしたのと、お付き合いしないからって関係をぷつっと切ってしまうのも違うなって」
「……さっきのは、ただの嫉妬ですよ」
神長はバツが悪そうに俯いた。
「え?」
「こちらこそすみませんでした。分かりにくいかもしれませんが、俺はあなたが考えている以上に、あなたのことを大切に思っています」
「……わかってる、つもりです」
生ぬるい風がワンピースの裾を揺らして、抜けていく。
触れあった瞬間に、感覚のすべてが神長だけに集中している。愛情を感じるほどに堪らない気持ちになって、有紗は彼の唇を求めた。
「神長さん、ごめんなさい。わたし、神長さんと坂巻さんとの時間をできるだけ長く作ることが、いちばん大事だと思ってしまって。今朝の、森住さんのことは偶然なんです。お店の行列に並んでたら、声が聞えて。心暖ちゃんに対しての接し方の答えとか、わたしなりにわかったような気がしたのと、お付き合いしないからって関係をぷつっと切ってしまうのも違うなって」
「……さっきのは、ただの嫉妬ですよ」
神長はバツが悪そうに俯いた。
「え?」
「こちらこそすみませんでした。分かりにくいかもしれませんが、俺はあなたが考えている以上に、あなたのことを大切に思っています」
「……わかってる、つもりです」
生ぬるい風がワンピースの裾を揺らして、抜けていく。