365日のラブストーリー
「それで、さっきの話の続きですけれど」
 神長が突然全員に向かって切り出した。

「付き合っています、綿貫さんと」
 一瞬場がしんとして、炭の爆ぜる音だけが残った。やっぱり神長の相手が自分なんかじゃ認められないんだ。居たたまれなくなって有紗が発言しようとしたとき、突然優月からハイタッチを求められた。

 訳がわからないまま手を合わせると、連鎖はぐるりと一周めぐった。最後に隣にいた神長と手を合わせて有紗は腕を下ろす。

 これはまわりからも認められたということだろうか。
「これでもう浮気は許されないっすね、神長さん」千晃が釘を刺す。

「ま、俺は土日釣りがてら神長氏の家に寄ることもあるからよろしくな」大海老にかじりつきながら言ったのは橋爪だ。

「会社を辞めても、繋がりができそうだね。これからもよろしくおねがいします」坂巻は頭を下げた。

「有紗ちゃん、一言どうぞー」ハイテンションの優月からコメントを求められて、有紗は口を開いた。
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